12/31より吉祥寺バウスシアターにて「里帰り」上映決定!

現在、オーディトリウム渋谷で上映中の『サウダーヂ』ですが、引き続き吉祥寺バウスシアターでも東京追加上映が決まりました。今回のこの上映を「里帰り上映」と銘打っているのは、

制作中に整音で使用した劇場に帰って来るという意味において!
またプレミア先行上映をバウスシアターで爆音上映している!

という意味においてです。
つまりバウスシアターで『サウダーヂ』を公開するのはこのような2重の意味があったりします。

ついては今回の2週間の限定上映の中で、数回爆音で上映するという機会を作りました。
通常上映と爆音上映の両方で『サウダーヂ』を味わって頂ければと思います。

また、現在配布中の空族発行のフリーペーパー「Small Park vol.2」では、爆音映画祭主宰の樋口泰人氏とサウダーヂの録音・整音を担当した山崎厳氏による対談が掲載されています。そこに、爆音について、サウダーヂの音について、両氏の音を巡る刺激的な対話を読むことができます。
併せてそちらをご覧頂ければ、『サウダーヂ』をまた違う視点から楽しむことができるかと思います。ご来場頂いたお客様には配布致しておりますが、数に限りがありますゆえ、読みたい方は是非ともお早めに劇場に足を運んで頂くことをお薦めいたします。

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ナント三大陸映画祭グランプリ「金の気球賞」受賞記念 in 吉祥寺バウスシアター
12月31日(土)より2週間限定「サウダーヂ」里帰り上映!

◆日時
12/31(土)16:30
トークイベントの予定有り・詳細はHPで発表いたします
1/1(日)〜1/13(金)19:00

◆爆音上映
12/31(土)、1/2(月)、1/5(木)、1/9(月)、1/12(木)
※その他の日程では通常の音量での上映となります
【爆音上映とは?】
爆音上映とは、通常の映画用の音響セッティングではなく、 音楽ライヴ用の音響
セッティングをフルに使い、ボリュームも限界まで上げ大音響の中で映画を見・聴く試み。
吉祥寺バウスシアターboidが定期的に行う上映イベントです。

当日一般:¥1,800円/大学・専門学校生: ¥1,500円
シニア・会員:¥1,000円/高校生:¥800円/中学生以下:¥500円
ユーロスペース館名入り『サウダーヂ』前売券は利用できません

吉祥寺バウスシアター
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-23 TEL.0422-22-3555
協力:boid
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また今回の上映に併せて、その山崎氏より本上映に寄せた文章を書いて頂きましたので、
以下に掲載いたします。

『サウダーヂ』の音とバウス

35mmフィルムのアナログ音声は最終処理で自宅プライベートスタジオで聞いた音とは印象の違う音に仕上がります。
プライベートスタジオで仕上げた音声ファイルを、ヨコシネさんで絵のない音声だけの35mmフィルムに仕上げてもらい、それをかけてもらったのがバウスシアターです。
つまり、バウスシアター1がサウダーヂ音声調整の最終モニタールームになったわけです。
ここで確認した音を元に微調整をして仕上げたのがサウダーヂの最終音声トラックです。
バウスシアター1の通常上映は「サウダーヂ」の世界基準となる音を持っているはずです。

オーディトリウム、ユーロスペース1、2、ロカルノ映画祭、バウスシアター、通常上映でも映画館のシステムによって音の表情は劇的に変化します。
小さな劇場では台詞を中心とした古い映画のような表情になり、ロカルノ映画祭のような大規模システムでは音の立ち上がり、スピードが格段にアップします。通常上映でも映画館による音の変化は凄まじいのです。
これは劇場のシステムの大きさやパワーで変化します。
サウダーヂはこの違いが顕著に出る映画なので、是非その違いを体験してください。映画そのものの編集さえも違って見えるようです。
サウダーヂは通常上映でも音量は大き目を基準にしています。

爆音上映はライブ用のPAシステムを使ったスペシャル上映で、映画の内容によって4chの音声のバランスから、イコライジング処理なども再調整されます。
作者の意図しなかった音作りを改めて再構築する上映で、音もさらに大きくしています。これはやはり爆音上映特別バージョンです。
爆音上映は爆音限定枠でお楽しみください。
山崎巌(『サウダーヂ』整音・録音/atelier himawari主宰)

追記:サウダーヂは予算の関係でデジタルの5.1トラックは作りませんでした。サウダーヂの音声はアナログ4chです。