『サウダーヂ』九州上陸!!

福岡KBCシネマにて『サウダーヂ』が1月7日に公開されました。3週間の上映ですので、福岡の方だけでなく、是非近隣の県の方も脚を運んでみてください。
上映時間等の詳細情報は、KBCシネマのホームページでご確認ください。
http://www.h6.dion.ne.jp/~kbccine/

満員御礼、通路に補助席まで出た公開初日は、監督富田、脚本相澤、主演田我流、そして映画評論家の寺脇研さんによる舞台挨拶、トークショーが行われました。
が、すでに酒が入っての舞台挨拶。オフレコ情報から冨田監督の私生活まで暴露され、とにかく興味深かったのですが、ここでは書けないような内容ばかりでした。こんな情報が暴露されるのも地方上映ならではでしょうか。

『サウダーヂ』上映、トークショーの後は『国道20号線』の上映。
しかし同じ頃に親不孝通りのCLUB BASEで行われていたイベント「BIG MAC 新春SP」に田我流がゲスト出演するということでそちらに流れたお客様もかなりいたようです。更に直前になって田我流の友人でもある鎮座DOPENESSさん(KBCシネマにもご来場頂きました。)も参加することが発表され、こちらも盛況でした。それぞれのソロMCだけでなく、九州のMCたちを交えてのフリースタイルで来場者をアジテーション、この日は明け方まで熱が冷めることはありませんでした。

翌1月8日は福岡の映画自主上映団体シネマノマド主催で新春・空族祭!

福岡の有志の面々。会場の壁もサウダーヂカラーに!


会場にいらっしゃた福岡のミニシアターファンの方とも映画談義。お気に入りは『国道20号線』だそう。

『Furusato2009』、『雲の上』の上映、そして前日と同じメンバーでのトークショーが行われました。

話題は映画から始まりやがて地方都市における文化へ。
ライブ等で地方都市を多く回っている田我流の「自分の頭で考えることができるやつがいる街は違う」という言葉を受けての空族の言葉「(文化は)誰かに用意してもらうものじゃなくて自分たちで作り出していくものなんだよ」が印象的でした。
そして「最近自分が本当に言いたいことを言うと、たいてい引かれる」という田我流のフリースタイルラップばりのトーク
しかしアルバムを買ってくれるお客さんが暗い曲を聞きたくないこともわかっている。それをどう聴かせるか、「ハハハ、悲惨だけど笑える」とするにはどうすればいいのか。
しかしこういう苦悩はまさに『サウダーヂ』そのもの!
あらすじだけ取り出せば悲惨な話の映画をいかにお客さんに楽しんでもらうか。笑ってもらうか。
悲惨な現実をいかに楽しませながら伝えていけるか、自分の作品に対するスタンスでも空族と田我流は共鳴しているのだな、と改めて感じました。

そしてトークショーの後、空族は熱気渦巻く福岡の夜へと飛んでいきました。

「じゃ、そろそろ行くぅなんつって」


もりこ