11/2 ゲストは河瀬役 俳優の川瀬陽太さん

今回は『サウダーヂ』に河瀬役でご出演されている俳優の川瀬陽太さんをお迎えして、監督の富田克也と脚本家の相澤虎之助の三人でのトークショーでした。

これまでの空族映画の出演者はほとんどの方が素人。
その中で今回初めて川瀬さんを初めとしたプロの役者の皆さんにご出演いただいています。

話は初日現場から。

初日に山梨の集合場所に行くと

「川瀬さ〜ん後ろのって下さ〜い!」とバイクで現れた相澤虎之助!
いきなりスタッフ足りないからってレフ版を持たされたんだけど!
何にもしてないのに、「あ〜風呂行きます〜?」てなんだ!俺レフ版持っただけだし!

「そんな現場普通あり得ないからね!」

と。

会場は止む事のないおもしろエピソードにどっかんどっかん大ウケ。

しかしそこは川瀬のアニキ。

後半に向かうに連れ、現場についてプロの役者『川瀬陽太』としての有り難いご感想をいただきました。

ただ本当にね、自主映画って時間かけられるのがすごい事だ、って富田の組行って改めて思ったんですよ。やっぱりお金かけてる現場って時間無いじゃない。だから「何やってるんだ」と言いつつ自主映画のあり方として正しいあり方だなあ、と。久々に自主映画の現場にきたな、と。さっき言ってた様な事も、富田の手だったんだなと後々本当に感心しました。

現場で感じられていた事も言葉にしてくださいました。

空族映画のキャストはほとんどみなさん素人さんなんですが、空族の違う作品でも彼らが物語間で繋がっているので本当にお邪魔しているという感じで。やっぱりあそこにいたプロの俳優みんな「お邪魔している」って思ったと思うんですよ。その中でどうにか山梨の街、甲府の街、人々に入ろうと。急に真面目な話になっちゃいますけど、なんとかして富田の苦しんでる友達をうつさなくてはいけない、と。出演者のみんなも実際に土方をやって身体をいためていたりして。そりゃ、ずっと土方仕事をしていると身体も壊しますよね。で、そんな彼らを気遣っている富田が撮ろうとしているのがこの映画のコアなんだと思えて。そういう現場に関われた事は本当に良かったです。

そして、空族の二人からも。

富田:そういう特殊な状況下にある所で川瀬さんもいろいろ気遣いいただいたのが僕らも後々分かるんですよね。

相澤:毅くんも仁くんも演技のこと聞きに行ってましたしね。

富田:そうそうそう。それはすごくいいな、と思いましたね。役者同士の歩み寄りというか。

そして最後にはこんなお言葉も。

でこぼこでこぼこしているこの感じがまさしくこの映画だと思いましたし、長回しで人が動く様子を撮るという作風にすごく合っていて。非常に良い経験でした。こんな感じなんですが、富田と相澤の怒りが凝縮されている映画だと思います。良ければ是非みなさん、周りのお友達なんかにも勧めてやってください。

本当に終始笑いっ放しの会場でしたし、お三人の話されている様子、雰囲気、言葉から、仲間への気遣いを感じる事ができたトークショーではなかったでしょうか。是非皆様、仲間同士を誘い合って「サウダーヂ」観に来ていただければと思います。また違った見方も出来るかもしれません。

本当に素晴らしい時間をありがとうございました。

解放宣伝隊 すがえ